北海道教育科学研究会
教育科学研究会が創設されたのは、1937年のことでした。その創設者が、戦後、北海道大学教育学部の教育研究を確立していった城戸幡太郎と留岡清男でした。そして、すでにこの頃、北海道教育科学研究会も誕生しています。そして、軍国主義の時代、教育科学研究会は解散せざるをえなくなり、北海道教育科学研究会も活動できなくなりました。戦後、平和と民主主義の時代になり、北海道教育科学研究会は、北海道内各地の教科研として復活し、その結集として、北海道民間教育研究団体連絡協議会が生まれました。現在の北海道教育科学研究会は、1970年代に浦野東洋一、久富善之、内島貞雄らによって再結成されたものです。教育科学研究会は、1952年に新たに結成されました。
札幌『教育』を読む会のお知らせ
本研究会の最新情報はこちらに掲載しています。
3月の第290回札幌『教育』を読む会ですが、2021年3月20日(土)18:30から開催いたします。
会場(札幌エルプラザ)とZoomでの開催を予定しています。
今回は、『教育』3月号特集2は、「ジェンダー平等教育を進めるために」です。
報告は、『教育』3月号執筆者の方、読む会世話人の予定です。
参加を希望される方は事前にお知らせください。IDとパスワードをお送りします。
教師志望の学生、研究者志望の大学院生、現場教師、研究者、市民と幅広い、教育に関心を持つ人が集まって話し合っている会ですので、希望する方は誰でも参加することができます。参加を希望する方はお知らせください。
『コロナ時代の教師の仕事』教育科学研究会・中村清二・石垣雅也編著、7月出版です。
沿革
戦前の生活綴方の教育実践、人間発達の教育科学を戦後も継承し、実践(教師、発達援助専門職)と研究(研究者)が強く連携した活動を一貫して行ってきています。
教育科学研究会
教育科学研究会全国大会
教育科学研究会は、毎年8月に全国大会を開催しています。
2020年は奈良県の奈良教育大学附属小学校での開催を予定していましたが、新型コロナウィルスの流行のため中止します。
2021年、奈良で開催します。
北海道教科研事務局から
(ブログ時代同様の定期的な発信を今年からしていきたいと思います。)
(2020.1.1)
昨年12月、京都府内の私立高校の授業を参観してきました。社会保険労務士とのコラボ授業、脱プラスチックのワールドカフェスタイルの授業を行っていました。上滑りの「アクティブラーニング」ではなく、社会と深くつながり、教室の仲間と対話・創造する学習が展開されていました。シティズンシップ教育の代表的な実践家であるS先生の新科目「公共」の実践構想づくりが楽しみです。
北海道教科研事務局から
(2020.1.2)
「共感」には二つのシステムが存在していると考えられている。一つは、情動的共感(emotional empathy)、もう一つは認知的共感(cognitive empathy)。認知科学の研究から関係する脳の部位が異なることが明らかになっており、情動的共感は自動的・無意識的に起こるのに対し、認知的共感は意識的な努力を必要とするという考えがあるようです。授業等で主に行われる認知的共感よりも、情動的共感(歓喜や憎悪等)の方が、他の動物も持つ部位による原初的なものであるがゆえに、認知的共感・理性には脆さや弱さが避けられない。「共感」も整理して考える必要があるようです。(嶋田総太郎『悩のなかの自己と他者』共立出版、2019年をもとにした考察)
北海道教科研事務局から
(2020.1.3)
コミュニケーションというのは、異なる者同士が、違うところ、同じところを互いに探り合う中で、お互いの気持ちの通じ合うところを見つけるものだった。ところが、インターネットのテキストのみのコミュニケーションでは、文字化することによって、書き手はテキストに込めた自分の思いが伝わると考え、読み手は自分の解釈で意味を受け取ってしまう。ICTは、そのようなコミュニケーションの変質の危険を持つものである。(山極寿一と太田光の対談本『「言葉」が暴走する時代の処世術-コミュニケーションに悩む全ての人へ-。』集英社新書、2019年の山極発言をもとに)
北海道教科研事務局から
(2020.1.11)
日本の現状は、長きにわたり続いた学歴社会と受験競争によって確立してしまった学歴偏重の社会意識、それがもたらした塾・教育産業の無節操な蔓延、それが逆に学校関係者に次世代教育の放棄を促していることです。さらには、教育委員会とその末端管理を請け負う校長ら管理職による微に入り細にわたる行政指導のために、教員たちが現場の子ども一人ひとりの全人的な発達を支援する際に必要な判断を下す自由裁量権をとりあげられてしまっていること、他方、このように硬直した公教育制度の中で、塾にも行けず家庭教師にもつけず、企業が販売する問題集・デジタル教材・ビデオ教材などにもアクセスできない貧困家庭の子どもたちが、学力競争のスタートラインで最初からハンディキャップを負わされているという実情です。(リヒテルズ直子・苫野一徳『交教育をイチから考えよう』日本評論社、2016年から)
リヒテルズさんは、画一化された教育方法や学力競争の異常さを、オランダという、国家の教育政策として自由教育を予算的にも保障している事例をもとに批判し、イエナプラン教育などの可能性を述べています。
新小学校学習指導要領体制は、スタート時点から杜撰な飽和状態で、短期間で破綻することは目に見えています。破綻後に再び「ゆとり」教育になった時に教育実践を自ら創造できる基礎的な力をつけていこうと若い人たちには話しています。
日本における「もう一つの教育」を探し考える年に今年はしようと思っています。
北海道教科研事務局から
(2020.1.17)
Twitter『教育』読む会始めました。
https://twitter.com/KyouikuYomukai
日本の教育の現状を憂慮する声をいろいろなところで聴きます。みんなで話し合い、変えていく場を広げていきたいです。
北海道教科研事務局から
(2020.1.17)
心の傷から流れだす血は目には見えない。その人の心はいたんでいるのだが、周囲の人にはわからないことが多い。多くの人が心のいたみを口にせず、口にするのはいけないことだと思っていたりする。それだけでなく、自分は弱い人間だ、自分はダメな人間だと責めいていたりする。だけど、弱い人間でも、ダメな人間でもない。それは、心の傷がいたんで出血しているのだ。そのことをその人だけでなく、周囲の人たちにもわかってほっしい。身体の傷が処置で癒えるように、心の傷も心への消毒と手当があれば癒えることを知ってほしい。心の傷から血が流れだしていくのに気付き、手当をすることが大切なのだ。(青木省三『ぼくらの中の「トラウマ」-いたみを癒やすということ-』ちくまプリマー新書から)日本を代表する児童青年期精神科医の青木省三さんは悩む若者の心に徹底して寄り添い、臨床を行ってきた方です。近著では、『ぼくの中の発達障害』ちくまプリマー新書もお薦めです。青木さんが書いているように、大小の違いはもちろんあるけれど、誰もが「トラウマ」=心の傷(出血)を癒やすことなく、痛みを抱えながら生きているのが現代日本社会だと思います。その「トラウマ」を癒やしていく営みは、学校でも行われるいくものなのだろうと思います。
北海道教科研事務局から
(2020.1.21→3.3)
教育科学研究会3月集会は、新型コロナウィルスの流行のため、中止になりました。
3月末の奈良。
桜、歴史の魅力もプラスしての学びの旅をしてみませんか?教育科学研究会3月集会は、寮美千子さん(奈良少年刑務所での「絵と詩の教室」をまとめた『あふれでたのはやさしさだった』西日本出版社の著者)の講演も行われます。
北海道教科研事務局から
(2020.1.22)
大抵の教員養成プログラムは、習得すべき教育メソッドをレシピ型で提供するだけに終わっている。未来の教員は、批判的で振り返りのある実践をするよりも、教えることは政治的に偏りのない技術的な手続きだと見なし、現状維持に取り込まれてしまう。
「教えることを学ぶ」ことは受動的なもので、自分から進んでやる、建設的に関わる、参加者と関係をもつものではなく、何を身につけるかに焦点を当てて行われる。教員養成がそういうものであるために、新米教師は自らを「知識を生み出すのではなく、何かを実施するだけの人と見なすようになる。(ピーター・M・センゲ『学習する学校』英治出版)
大学院の演習で読んできた本の一節です。
まるで全国の教職課程に強制された「教職課程コアカリキュラム」のことを言っているような文章です。
この本、4800円+税と高いですが、図書館に入れるなどして、読んでみることをお薦めしたい本です。
北海道教科研事務局から
(2020.1.26→3.3)
教科研3月集会は、新型コロナウィルス流行のため、中止になりました。
教育科学研究会3月集会(3月28日 奈良教育大学で開催。どなたでも参加できます)で講演する寮美千子さんの『あふれでたのはやさしさだった』西日本出版社は、奈良少年刑務所の少年たちとの「絵本と詩の教室」の記録です。その一節を紹介します。
寮さんの講演、聞きに来ませんか?
そんな彼らは、心の扉を固く閉ざしていた。自分自身の感情もわからないほどに。
けれども、その鎧を脱ぎ捨て、心の扉を開けたとたん、
あふれでてきたのは、やさしさだった。
重い罪を犯した人間でも、心の底に眠っているのはやさしさなんだ。
ほんとうはだれもが、愛されたいし、愛したい。人間って、いい生き物なんだ。
彼らと出会って、わたしはそう確信するようになった。
心の扉を開いた鍵は「詩」。そして受け止めてくれる「仲間」の存在。
「自己表現」+「受けとめ」は、傷ついた彼らの心を確実に癒していった。
北海道教科研事務局から
(2020.2.1)
3月7日(土)に桜美林大学新宿キャンパスで行われる大学評価学会大会で、『大学改革の迷走』(ちくま書房、2019年11月)著者の佐藤郁哉同志社大学教授の講演が行われます。佐藤さんからのメッセージには、この間の日本の「大学改革」への厳しい指摘が多数書かれています。
「お花畑的ユートピア幻想を超えて」
「驚くほどに崇高で高邁なナンセンス」
「その超人的な能力を兼ね備えた人材を育成するだけの(これまた超人的な)力量を(日本の大学教員は)持っていると言えるでしょうか」
「本当に『若者』たちや子どもたちの『未来』について真面目に検討してきたいという気持ちが少しでもあるのならば、この種の(残念な)言葉遊びは、もういい加減やめにすべきでしょう。」
北海道教科研事務局から
(2020.2.3)
人気番組「ローカル路線バスの旅」が、地方バス路線の相次ぐ廃止で徒歩時間が増えてしまい、無くなったことが示すように、地方公共交通は崩壊の危機状態です。
公共交通の発展している大都会で高齢ドライバーによる交通死亡事故が起こったことは論外ですが、地方ではクルマを運転しなければ、病院にも買い物にも行けない現実が日本には存在しています。交通の持つ<公共性>を考えるべき時期が来ていると思います。
北海道教科研事務局から
(2020.2.8)
交通権学会編『交通権憲章』(1998年)では、「誰でも、どこへでも、安全、快適、自由に移動することができ、同時に他の人の権利を侵害しない」交通社会を提唱しています。
フランスでは、1982年に国内交通基本法により、「交通権」が社会権(国家に向かってサービスを請求する権利)の一つとし明記されています。
今はSDGsなど、環境負荷の面からも脱クルマ・公共交通確保が求められると思います。
北海道教科研事務局から
(2020.2.15)
角川新書の新刊。明石順平『人間使い捨て国家』。
「教師はブラック労働だから、民間に。」定額働かせ放題の教員の労働実態は大問題ですが、民間でも定額働かせ放題(残業代定額払い)が問題になってきています。
バイトシフトの穴が空いたから講義を休んでバイトに行くという、働く前から日本型働き方を身体化してしまう若者も多数見られる実態があります。
子ども若者にしっかりと知ってほしい現実です。
北海道教科研事務局から
(2020.2.22)
香川県の大島青松園を訪問してきました。
多摩全生園も以前に訪問し、その時は元患者の方々と話すことができました。
その時にも出てきたことが、青松園の碑にも書かれていました。
敵を増やす闘い方ではなく、仲間を増やす、否定をしない人を増やす闘いの中で、人権は実現進歩していくと。
北海道教科研事務局から
(2020.2.27)
新型風邪の大流行で、学校の休校措置などが起こっています。
専門家(日本感染学会など)のコメントでは、2~3日安静にして治すのが一番妥当な対処のようで、高齢の方や持病を持っている方は肺炎リスクが高いので診察治療を受ける必要があるという、インフルエンザ以下、風邪以上の対応が望まれるようです。
それを上回る混乱や対応の背景には、人間が他の動物同様に持つ「情動」(喜怒哀楽、不安、緊張)の力が理性・論理性を上回ってしまうことがあることを示しています。治療法が確立していない新しい病気の流行への「不安」は当然のことなのです。
しかし、「不安」を悪政が利用してきたという過去の歴史的出来事も多数存在しています。事態収束後の検証も、大切だと思われます。
北海道教科研事務局から
(2020.3.1)
なぜ、これほどまでに従順で批判精神のない国民が多いのか?
サンドラ・ヘフェリンは、パワハラも、忖度も、自己責任論も、サービス残業・ブラック企業も、日本独自の「体育会」文化によって醸成されているのではないかと指摘しています。
北海道教科研事務局から
(2020.3.11)
子どもの権利と休校措置
3月5日、ユネスコが新型コロナウィルス対策の休校措置が、「教育の不平等を悪化させる」との声明を出しました。
休校に関わっての家庭学習については、子どもの家庭IT環境の違いが大きく影響し、機会均等を保障する機能のある学校が活動を休業することで、格差の拡大が生じる危険性をユネスコは危惧しているのです。
そもそも休校(学校保健安全法では「臨時休業」)や学級閉鎖・学年閉鎖については、法的な基準はないものの、学校ごとに明確な基準を設け、学習の保障を行っています。それらの教育的配慮、子どもの権利保障を無視した乱暴な(罹患児童生徒のいない状態での)休校は、子どもの権利の観点からも注視すべきことだと思います。
北海道教科研事務局から
(2020.3.15)
新型ウィルス騒動と動物脳・情動
新型ウィルスをめぐる買い占め、他世代への攻撃など、冷静に考えてほしいと思う行動が頻繁に起こっています。
しかし、これらの行動は人間の<動物>としての本能的行動であると考えれば、その抑止が容易ではないことがわかります。人間の脳は「人間」に進化する前からあった大脳辺縁系、「人間」になる中でできあがってきた「大脳新皮質」。そして、脳幹で構成されています。大脳辺縁系は、「動物脳」と表現されることもありますが、喜怒哀楽、不安、恐怖、愛情など他の動物も持つ<情動>の部位として機能しています。大脳新気質は理性、論理性を司りますが思考・学習の経験によって大きさが変わってきます。大脳新気質が大きい人は、(単純に言うと)理性的・論理的に考えて、不安や恐れをコントロールできますが、そうでない場合、情動による行動・暴走が起こる可能性が高くなるということです。思考的な学習をしてきたか、単純な用語・公式の貯金型の学習をしてきたかも、今回のような事態の時に行動に影響してくるかもしれません。(実際にはもっと丁寧詳細に考える必要がもちろんあります。)
北海道教科研事務局から
(2020.3.20)
脱クルマ社会とSDGs
自動車事故の悲惨さはたびたび紹介してきているところですが、巨大企業の自動車会社の資金力で、クルマ社会を自明のものとする交通教育研究が大半というのが現状です。
『まちづくりのための交通戦略』学芸出版社、2010年では、自動車の事故リスクはもちろんのこと、環境面での有害さ、まちづくりへの悪影響も論じています。クルマ社会を問い直す新たな論拠としてSDGsを活かせるのではないかと感じています。
北海道教科研事務局から
(2020.3.20)
岡田晴恵さんの本
新型コロナウィルスを扱う番組で頻繁に登場している岡田白鴎大学特任教授、実は、感染症の専門書多数はもちろんのこと、岩波ジュニア新書、感染症小説なども書いている方です。
10冊くらいある岡田さんの著書の1冊を読んでみるのもいいかもしれません。
北海道教科研事務局から
(2020.3.26)
教育の目的は「資質・能力」の育成なのか?
本田由紀東京大学教授が、岩波新書『教育は何を評価してきたのか』を出しました。日本の教育政策(世界全体でもコンピテンシー論などがあります)が、人としての豊かな成長発達ではなく、経済社会で役立ち活躍していくための「資質・能力」の育成に大きくシフトチェンジしていることを批判考察している本です。教科研でも佐貫浩前委員長がこの問題の批判の論陣を張ってきましたが、重要な問題です。
北海道教科研事務局から
(2020.3.29)
『子ども六法』弘文堂
「言いたくないことは言わなくていい」「目に見えない心の傷も償ってもらうことができる」「みんな幸せになる権利がある」・・・
「これはおかしいんじゃない!」「意見を言う権利があるよね」と自ら思える市民にならないと、権力の横暴でひどい目にあってしまいます。『子ども六法』、教室に置いておきたい一冊です。
北海道教科研事務局から
(2020.4.1)
新年度スタート
大変な社会状況ですが、今日からたくさんの若者が社会人生活を始めました。
大学は、新年度の講義開始がGW前後のところが多く、また、外出も気を付けなければならないため、貴重な学生生活の時間を減らしてしまうことになり、かわいそうな気がします。
少人数で間隔を開けての学習、オンラインでの前倒し学習等、工夫の必要な春です。
北海道教科研事務局から
(2020.4.1)
新型コロナ対策で進む教育権格差
IT教育で対応しようとする学校の中には、Zoomで学活・授業を始めるところもあるようです。
でも、スマホでZoomは小さくで顔を見るのが精一杯だと思います。
まして、板書やプリントは、観ることもプリンターがなければ印刷することもできません。
スマホやタブレットの配布も考えているようですが、布マスク同様、専門家(この場合、教育の関係者)の声を聞いて、実効性のある政策をすることを強く願います。
北海道教科研事務局から
(2020.4.6)
人間の万能感を問い直す
AIで何でもできてしまうというAI万能論。
情報科学技術の発達で全ての問題は解決するとする「Soeity5.0」文書。
そんな人間万能論が流布される中、感染症の深刻な広がり。自然災害が次々と起こっています。
政治の検証と同時に、人間の生き方を内省的に考える時でもあるように思います。
北海道教科研事務局から
(2020.4.7)
学校の新型コロナ対策に子どもの声を!
全国各地で、高校生による休校を求める署名活動が起こっています。
わが身の安全・生命に関することを一方的に大人に決められてしまう。
どう考えても問題のあることです。
まして一省庁が決めた授業時間数の確保のために子どもたちを危険にさらす。
あってはならないことなのではないでしょうか。
北海道教科研事務局から
(2020.4.14)
『作文と教育』4・5月合同号
教育雑誌の読者の退職で発行維持が難しいという話を聞きます。
日本作文の会の機関誌『作文と教育』は2ヶ月合同発行になりました。
定期購読を希望される方は、直接、日本作文の会に連絡してください。
北海道教科研事務局から
(2020.4.17)
新科目「公共」を高校版道徳押しつけ教育にしないために
2022年度スタートの高校新学習指導要領の新科目「公共」に関する本の出版が相次いでいます。
高校版道徳押しつけ教育になるから反対だという声もありますが、かつて現代社会が新科目として始まる時も同様の批判がありました。
市民性教育とするための試みも始まっています。
北海道教科研事務局から
(2020.4.21)
深刻な社会事象の時に見えてくる学校の価値と課題
新型コロナウィルスをめぐる全校一斉休校は、現代日本における学校の価値と課題を顕在化させています。
家庭に居場所のない子どもにとってのケアの場としての学校。
一方で休校明けに制服検査を行いあきれられた学校の存在。
授業時数に関する柔軟な指針や学力テストの中心をなかなか決めずに学校の自主的な判断を妨げてきた教育行政。
今一度、学校とは何かをみんなで考えたいと思います。
北海道教科研事務局から
(2020.4.25)
全ての学生に豊かな学びの保障を
新型コロナウィルスの流行が夏まで長びく可能性が高まる中、全国の大学でオンライン授業が始まっています。IT条件によって格差が生まれないように、財政的な支援も求めながら取り組んでいかなければなりません。
北海道教科研事務局から
(2020.4.30)
教科研奈良大会は2021年開催!
今年開催予定だった学会、研究会の大会中止の決定が相次いでいます。
残念なことですが、先を見据えて進んできたいです。
今年開催予定だった教科研奈良大会は、来年2021年夏に開催します!
北海道教科研事務局から
(2020.5.2)
人文社会の英知から感染症を考える
藤原辰也さんも言うように新型コロナウィルスのことを人文・社会の英知から考えることも必要ではないでしょうか?
感染症と人類の闘い・乗り越えの歴史。混乱・緊急時の人権の保障。
不安や恐怖心だけではない向き合い方を人はできるはずです。
北海道教科研事務局から
(2020.5.2)
突然生まれた「こどもの時間」
学校の一斉休校、大変な問題です。「学力をどう保証するか」「教科書を終わらせられるのか」・・・大人は大騒ぎしています。
その一方で、公園で子どもたちが遊ぶ姿を見ることがどんどん増えています。
家庭→学校→塾・習い事・スポーツ少年団→宿題・ゲームと生活のすべてを大人のつくった枠組みの中で送っていた現代日本の子どもたちに訪れた「自由な子ども期」。
そういう見方もして、考えてみることも必要な気がします。
北海道教科研事務局から
(2020.5.5)
教育学の役割は解釈なのか?
専門の臨床教育学関係の本を読んでいますが、著者は臨床教育学を解釈学として考え、教師の認識の変容を実現させるための学問として位置づけてきました。
教育哲学の重要性は十分認識していますが、臨床教育学を「実践」と切り離して研究してきた著者の「臨床教育学」には疑問を感じます。
北海道教科研事務局から
(2020.5.6)
一斉休校問題でも専門家会議を
末冨芳日本大学教授、佐久間亜紀慶応大学教授が、一斉休校、9月入学制度に関して提言を発表しています。
感染症に関する専門家委員会の設置とそれにもとづく対応は当然のことですが、事業者の経営、労働者の雇用・生活の問題とともに、子ども学生の学習権・発達権も重要な課題です。
一斉休校に関わる専門家委員会も設置し、思いつきではない政策立案・実行をするべきだと思います。
北海道教科研事務局から
(2020.5.10)
「新しい生活様式」?
オンライン授業の仕方をうれしそうに研修会で説明する教員の機械(IT)信仰的な発想への違和感を、「臨床」を専門とする者として正直抱かずにはいられません。
「新しい生活様式」をせよなどという話が流布されていますが、人類の長い度重なる感染症との闘いの結果、「新しい生活様式」なるものは取られてきたのでしょうか?
かつての深刻な感染症流行の時代と違い治療薬・体制、ワクチン体制もできる時代に、そこまでおびえる必要、日常生活に関する政府の指示に無批判に従う必要があるのでしょうか?
北海道教科研事務局から
(2020.5.11)
「9月入学論」は問題が多い
火事場泥棒のように急に「9月入学論」が流布されています。
それに対して日本教育学会が反対の声明を出しました。もともと「9月入学論」は財界や一部政治家が以前から主張していました。しかし、今回は財界からも賛成の声は聞こえません。経済界も文科省もそんなことを考え、膨大な対応作業する余力などありません。
高3・中3には助かるかもしれませんが、それ以外の子どもたちはどうなるのでしょうか?小学1年生、2年生はどうなるのでしょうか?グローバル化対応と言いますが、残念ながら留学する日本の若者は少なく、半年のずれを逆に準備に活かしている若者もいるのが実状です。一時の思いつきではなく、変えるにしても時間をかけた丁寧な検討が必要です。
北海道教科研事務局から
(2020.5.15)
教師・校長が主役でない学校
今週のNHK「ノーナレ」で世田谷区立桜丘中学校と西郷孝彦校長の様子が流れていました。
TV局のレベルの低さもあるのでしょうが、未だに教育ドキュメンタリーは教師か校長が主役の感動押しつけものが大半です。
この番組では、西郷校長への教師の批判も紹介され、熱く語ることはなく、子どもに寄り添う西郷さんの姿が紹介されていました。
北海道教科研事務局から
(2020.5.16)
藤原辰史「パンデミックを生きる指針」(岩波書店ホームページ岩波新書編集部)
50万人近い人が見たという藤原辰史さん(京都大学)のコラムが参考になります。感染症の歴史から学ぶことから、どう振る舞い生きていくか、社会的な行動をしていくべきか。
「不安」「絶望」的状況を俯瞰することが今求められています。
北海道教科研事務局から
(2020.5.17)
危機を転機に
実際に集まることが難しい中、オンラインでの会議や研究会が増加しています。逆に今までは移動が必要な集まりにオンライン参加が可能になったりもしています。今週は、4回、オンラインで教育科学研究会の会議・研究会に参加します。
北海道教科研事務局から
(2020.5.17)
『パンセ』と不安に怯える人々
パスカルは、 パスカルの定理など数学・物理学者として、そして、「人間は一本の葦である」という言葉でも知られる人です。
彼の『パンセ』の中には、幾何学的に考える幾何学者、繊細に反応する繊細な人々という記述があります。ペスト大流行の時代を生きたパスカルは、感染症への人々の反応を見て考えたのではないでしょうか。
今、「専門家」とマスコミに不安を煽られすぎているのではないか思えてしまう「人々」がいます。
時代が変わっても人間、変わらないものなのでしょうか。
北海道教科研事務局から
(2020.5.28)
『感染症カルタ』岡田晴恵監修
北海道の学校は、6月1日再開です。意欲的な教師たちは、感染症の学習をどうつくっていくかを話し合っています。その中で出ている教材候補が、岡田晴恵さん監修の『感染症カルタ』です。現在、品切れ状態ですが、持っている人は強く勧めています。
北海道教科研事務局から
(2020.6.1)
利権・腐敗と格差拡大のリスクのあるオンライン授業よりも、20人学級を!
今日再開される学校がたくさんあると思いますが、すでに授業を再開している地域の学校からは、「20人学級」になり、子どものことがよく見えて、子どもに即した教育をでき、子どもからも良い反応が見られるという声があがっています。私も高校教師時代、40人学級、20人学級どちらでも授業したことがあります。20人学級だと子どものことがよく見え、子どもが理解できる授業をでき、集中力が切れた子どもにも穏やかに声をかけるだけで子どもが集中力を回復するという様子を見てきました。IT・教育産業と腐敗政治家の利権とつながる授業のオンライン化よりも、子どもの人間的な成長を保障できる「20人学級」を感染症対策も含めて今実現すべきだと思います。
北海道教科研事務局から
(2020.6.6)
問題大有り!感染症を軽視する歴史教科書
感染症を歴史的に考察する本が次々と出版されています。植民地支配と感染症、世界大戦と感染症・・・。
ところが歴史教科書にそれらのことがきちんと書かれていません。感染症と人類が闘い、乗り越えてきたことも。
そのことが新型コロナウィルスに関わる感情的な反応・行動を生んでいるのではないか?検討が必要です。
北海道教科研事務局から
(2020.6.16)
4ヶ月ぶりの札幌『教育』を読む会開催しました
感染症の流行のために休会していた札幌『教育』を読む会を4ヶ月ぶりに開催できました。
会場から9名、オンラインで10名の参加がありました。
一斉休校をめぐる動きや子どもたちの様子、今だから考えたい感染症の授業プランの交流が行われました。
北海道教科研事務局から
(2020.6.17)
一斉休校による子どもたちの心身へのマイナスの影響
日本小児科学会が、一斉休校は感染リスクの低い子どもにとって生活や関係を破壊する有害性の方が高いと声明を出していましたが、子どもたちの心身へのマイナスの影響が明らかになってきています。
北海道教科研事務局から
(2020.6.20)
全く主体的ではないパターン学習を推奨する新教科書
来年度から使用される中学校教科書の展示を見てきました。この4月から使用が始まった小学校新教科書同様、授業のはじめに「めあて(学習課題)」が教師から出され、それをもとに本文で教えられ、話し合いなどをし、「ふり返り(確認、復習)」を毎時間していくという構成です。小学校でマシーンのように毎時間同じ動きをさせられ、中学校でもまた。反「主体的な」教科書、危険です。
北海道教科研事務局から
(2020.6.23)
今日は沖縄慰霊の日
上皇ご一家、天皇ご一家は皇居で黙祷されたそうですが、官邸では?
北海道教科研事務局から
(2020.6.25)
歴史に学ぶ
なぜ軍国主義・侵略戦争へ転落していったのか。歴史を学ぶことはやはり大切です。
北海道教科研事務局から
(2020.6.27)
「主体的・対話的で深い学び」の浅はかさへの批判」
榎本博明『教育現場は困ってる-薄っぺらな大人をつくる実学志向-』平凡社新書で、話す内容(知識)なく、話し合うだけの「主体的・対話的で深い学び」の問題性、実務文書づくりにシフトしようとしている国語の教育の危うさが厳しく指摘されています。
北海道教科研事務局から
(2020.6.29)
感染症パンデミックで顕在化した日本の学校の課題
今日の日本教育学会オンライン座談会第1回で、末冨芳日本大学教授が、今までの日本の学校教育の課題が、一斉休校などで心身面で傷つく子どものケアではなく、「学力保障」に大人の関心が向かう姿に表れている。今まで放置してきた日本の教育の課題と向き合うべきだと述べていました。同感です。
北海道教科研事務局から
(2020.6.30)
コロナ禍の中で始まっている新科目も注視を
コロナ禍の中ですが、小学校の新教科「特別な教科 道徳」、「外国語活動」などが今年度から始まりました。
高校でも2022年度から新科目「公共」「歴史総合」「地理総合」が始まります。
学校教育の一つの転換点、注視が必要です。
北海道教科研事務局から
(2020.7.4)
感染症、自然災害、人間が何でも解決できる(Society5.0)という幻想をやめるべきでは
感染症の流行が続く中、自然災害の時期がやってきました。IT技術で何でも解決できるというSociety5.0、IT万能論=幻想をもうやめるべきではないでしょうか。
北海道教科研事務局から
(2020.7.5)
オンライン化の長短
感染症事態によるオンライン化は、東京で行われる会議への出席、時間と旅費がかかる学会や研究会への自宅からの参加を可能にしてくれました。その点は功ですが、やはりその場での前後の会話、批判的あるいは共感的な反応の読み取りなどリアルな<場>でないとできないことをそぎ落としています。
北海道教科研事務局から
(2020.7.12)
高校入試出題範囲と学習意欲
北海道教育委員会が一斉休校による授業時間数減少に対応する、高校入試出題範囲削減について発表しました。
マスコミは、入試出題範囲から外れたところに対する中学生の学習意欲を削ぐことを「危惧」する声をいくつも載せていました。
学校での学習は入試のため。総否定は難しいですが、それが正論のような報道には危惧を感じます。
北海道教科研事務局から
(2020.7.12)
高校新科目に向けて
『歴史地理教育』の7月増刊号が、高校新科目(2022年度開始)「歴史総合」を特集しています。
本の方が少しがっかりする内容でしたが、こちらの増刊号は高校地歴科教師の皆さんにお薦めです。
北海道教科研事務局から
(2020.7.16)
会報155号発行しました
北海道教科研会報155号を発行しました。
今回は、新型コロナウィルス事態をめぐる教育現場の状況を全国委員の方々(小学校~大学)が報告してくれています。
北海道教科研事務局から
(2020.7.18)
経済に侵食される教育
神代健彦さん(京都教育大学)が『「生存競争」教育への反抗』集英社新書を出版しました。小学校3年から始められるグローバル化対応の「外国語活動」。株価上昇のための「金融教育」。そして、グローバル経済に勝ち抜く企業家を育てるための学習事項「起業」。神代さんが鋭く切ります。
北海道教科研事務局から
(2020.7.20)
緊急特集「コロナ一斉休校と子ども・教育」
『教育』8月号が出版されました。特集1は「社会の課題に向き合う教師たち」。
特集2は緊急特集「コロナ一斉休校と子ども・教育」です。
北海道教科研事務局から
(2020.7.22)
ポピュリズム時代の政治教育とは?
『右翼ポピュリズムに抗する市民性教育-ドイツの政治教育に学ぶ-』が明石書店から出版されています。
最初のポピュリズムは、大衆社会時代の誕生の中で社会主義国家やファシズムを生みました。
今回のポピュリズムは、ネット時代における専門家主義の衰退と感情優先行動を背景としています。その現実に政治教育も向き合っていかなければなりません。
北海道教科研事務局から
(2020.7.23)
岩波新書『コロナ後の世界を生きる』
教育学者が一人も書いていないのが残念ですが、最初に載っている藤原辰史さん(京都大学)の文章など必読です。
北海道教科研事務局から
(2020.7.30)
「学習の遅れを取り戻す」??
「学習の遅れを取り戻す」という不思議な言葉で子どもたちの夏休みが大幅削減され、自治体によっては小学校でも月2回の土曜授業を行うそうです。
「学習の遅れ」って何を根拠にしているのでしょうか?学習指導要領の分量は毎回変動し、文部科学省も今回の事態への対応で授業でなくできるもの、学年を越えて行えるものを柔軟に扱うように発表しています。エアコンはないが、30度以上の室温になる札幌のような地域もあります。そんな劣悪な環境で「学習」の質を確保できるのでしょうか?
北海道教科研事務局から
(2020.8.1)
村上純一「ICTから考える学校教育の『臨界』」
日本教育政策学会年報第27号『学校制度の臨界を見極める』(学事出版)に村上純一の論文「ICTから考える学校教育の『臨界』」が載っています。原稿は2月締め切りで一斉休校やオンライン授業が起こる前に書かれたものですが、現在の状況への視点を提供するものになっています。
「単に『時流に乗る』、『臨界点を超える』ことの可能性も視野に入れた議論が、学校教育のあり方をめぐるICT関連の議論では求められるところであり、現状ではそうした議論が十分になされていない側面が小さくないと言えよう。」
同じ場で学ぶことの意味や価値~集団の中で生まれる共感・共同性・違和感と対話の発生、身体・動作・表情から見えてくる感情・情動への気づきと交流の醸成等~それらを抜きに行われるオンラインでの時間の限界が丁寧に話し合われる必要を感じます。
北海道教科研事務局から
(2020.8.3)
ジュリー・ミュラー『測りすぎ』みすず書房
ジュリー・ミュラー『測りすぎ』みすず書房、1年間で9刷と密かな話題作です。
測る必要がないものまで測り、測れることへの対策で人と時間を奪われる。
もうやめにしませんか?
北海道教科研事務局から
(2020.8.5)
菅間正道編『向かい風が吹いていても』
安田菜津紀、小熊英二、三上智恵など多彩な加茂ブレとの対談集です。
北海道教科研事務局から
(2020.8.8)
田野大輔『ファシズムの教室』
集団心理・陶酔がファシズムを生み出していくことを実体験する授業の試みは、アメリカやドイツなで行われてきましたが、日本の大学でその実践を行ってきた田野大輔さんが、ファシズムの「体験学習」とその前後のファシズム学習をまとめた本。いろいろ示唆に富む本です。
北海道教科研事務局から
(2020.8.10)
『教育』9月号
『教育』9月号は、特集1で「子どもの学びを拓く教育課程と教材文化」を組んでいます。マニュアル的な教育が教員養成段階が行われるようになってきていますが、教師の魅力は、みんなで教育課程をつくり、自ら授業をつくることにこそあったはずです。
特集2は「能力・発達・学習と教育実践」です。教科研の中心的分科会としての歴史を持つ「能力・発達・学習」。その最新論考です。
北海道教科研事務局から
(2020.8.15)
『北の里から平和の祈り-ノーモア・ヒバクシャ会館物語』北海道新聞社
戦後75年、戦争の記憶を持つ人が減る中で、戦争の恐ろしさへの感覚が薄れていくことが心配されます。
そんな中、『北の里から平和の祈り-ノーモア・ヒバクシャ会館物語-』が北海道新聞社から出版されました。
映画『この世界の片隅に』にも描かれているように「早く戦争しないのかな。」と戦争に加担する素朴な心情を持っていた国民が当時の大半でした。被害の話だけでなく、加害のことも。過去のことだけでなく、現在未来の平和も考えることが必要だと思います。
北海道教科研事務局から
(2020.8.17)
中嶋哲彦『国家と教育-愛と怒りの人格形成-』青土社
2010年代は、政治の教育への関わり(介入)が次々と行われた10年間でした。
2020年代の教育はどうなるのか?どうするのか?
「改革」機運はまだ続いていますが、感染症事態の中でムードで「改革」を行っていく動きが続いていくかはわかりません。国民的な論議が必要です。
北海道教科研事務局から
(2020.8.20)
行田稔彦・船越勝『「子ども発」の学びを-バーチャルからリアルへ-』新評論
「GIGAスクール」と称してIT産業と経済産業省が、教育で巨大な権益を得ようとしています。
まさにショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義)です。
小学生が通信が途絶えた時、1人で回復させてオンライン授業に復帰できますか?
家庭に1台って、兄弟姉妹のいる子どもはどうするのですか?
具体的な子どもの学びの状況を考えて、利権に振り回されず、本来の教育・学校のあり方を探究する必要があります。
北海道教科研事務局から
(2020.8.22)
『学校の社会学-フランスの教育制度と社会的不平等』明石書店
マリアンヌ・ブランシャール、ジョアニ・カユエット=ランブリエール『学校の社会学-フランスの教育制度と社会的不平等-』明石書店、2020年。
グローバル化と新自由主義の影響をどの国も受けています。フランスの場合を、フランスの教育社会学者が分析した本です。
北海道教科研事務局から
(2020.8.26)
全国で増え続ける「もうひとつの学校」
北海道でも学校づくりの運動が、保護者の人たちを中心に進んでいます。
北海道教科研事務局から
(2020.8.28)
『子ども白書2020』は、「コロナ 子どもクライシス」
右往左往する大人。子どものことも考えて。